このまえ渋谷道玄坂のライブハウスまで出かけた折に
途中、ドンキの前で東急百貨店から「ドゥマゴ文学賞」
って、でっかい垂れ幕が掛かってたのを見て文化村の
地下にあるカフェ・ドゥマゴに寄り道してしまった。
ぜんぜん知らなかったけど。パリ・ドゥマゴカフェの
常連だったバタイユら作家たちが1933年に創設した
アバンギャルドな文学賞の日本版らしく、東急文化村
主催で正式名称が「Bunkamuraドゥマゴ文学賞」だと。
http://www.bunkamura.co.jp/bungaku/
1991年の第1回からこれまでの受賞作品全17作は全く
読んだことのない小説ばかりで結構興味をそそられま
した。
今年の受賞作は高橋源一郎の選考により、
暴力温泉芸者の中原昌也さんの「中原昌也 作業日誌 2004→2007」
中原昌也さんが小説を書いてたことや芥川賞の候補に
なったことがあるってことを知らなかったボクは勿論
全然ご存知ないわけで。まあ気になったので読んでみ
ることにした。
にしても、このページにでてる高橋源一郎の選評が
面白い。
http://www.bunkamura.co.jp/bungaku/winners/
中盤にでてくる日本のドゥマゴ文学賞の比喩なんだけど。
ある作家が、すごい傑作を書いたのに、文壇のおエラいさんたちは無視。少なく見積もっても芥川賞十個分の価値はあるぜと思った作家たち13人が怒りのあまり蜂起して、芥川賞を石原慎太郎(日本のアンドレ・マルローといえばこの人でしょう。作家で大臣経験者だし)の『弟よ』が受賞した日に(もちろん、一回受賞しているわけだから、ありえない んですが)、麻布十番のスターバックスに集まり、一人1万円ずつ出し合って「スタバ文学賞」を創設し、その作家に贈ることにした……。
ドゥマゴなのに。
なんで。「麻布十番のスターバックス」なんだろうか・・・と。
■今日の1曲、パリと東京のコラボ。
Popular Computer - Lost & Found
http://www.myspace.com/popularcomputer
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